[カギ] Ableton Live8でドラムの練習効率化

「メトロノームボタン」のクリック音が曲と一致する

ドラムの練習で、特にカバー/コピーをする時に音源を渡されてからは「構成の耳コピ(曲の解析)」「独自フィルやアクセントなどパターン自分の手に馴染ませる繰り返しの練習」「全体のテンポ感の把握」を最低限でもやっておかないとバンドリハにならない。そんなときにAbleton Live8を使うとかなり捗る。音源を聴きながらドラムの練習をする時の環境として最適な便利ツール。


Ableton – Live 8

MacOSで使ってた頃は単純なループシーケンサ的な意味合いだったLiveが今では作曲、DAW、サンプリング何でも来いの総合ソフトになってる。mp3音源を放り込めばテンポも分析して小節毎にグリッドを切ってくれる。他の音楽編集ソフトと比べて評価は色々あるけれども、ドラマーならこの機能を使う為だけに購入しても損は無いと思う。

下準備

次の3つをするだけでLive8上でインロト、Aメロ、Bメロ、ブリッジ等々が何小節毎になっているかの把握と好きな数小節を延々と繰り返し再生しておきながらドラムの練習をすることができる。

Live8に曲を取り込む

ソフトを立ち上げると「セッションビュー」になっているので「アレンジメントビュー」に切り替えてmp3音源をドラッグ&ドロップ。放り込むとLive8が勝手にテンポ把握してくれる。

  1. 「アレンジメントビュー」に切り替える
    tabでも「アレンジメントビュー」と「セッションビュー」は切り替わる

    tabでも「アレンジメントビュー」と「セッションビュー」は切り替わる

  2. エクスプローラやデスクトップからmp3ファイルをドラッグ&ドロップする
    普通にmp3ファイルをトラックにドラッグ&ドロップ

    普通にmp3ファイルをトラックにドラッグ&ドロップ

  3. mp3が解析されながら読み込まれる
    ドンドン曲が読み込まれる(下のタブに波形が出てくる)

    ドンドン曲が読み込まれる(下のタブに波形が出てくる)

再生テンポを一致させる

下の「クリップ波形」タブで取り込んだ曲ファイルのテンポを確認してLive8の再生速度を一致させておく。これで後からテンポを変えて再生するときもLiveセットの再生テンポをいじるだけで良くなる。

Seg.BPMにある数値をLiveセットのテンポに書き込む

Seg.BPMにある数値をLiveセットのテンポに書き込む

「メトロノームボタン」のクリック音が曲と一致する

「メトロノームボタン」のクリック音が曲と一致する

曲のリズムを設定する

「クリップ波形」タブで波形を拡大し、曲のド頭を1.1.1に設定する。こうしておくと16ビートの曲で4小節は1.1.1~5.0.0までを選択すればよくなるので後から場所を見つけやすいし、ずれが生じない。

  1. 「クリップ波形」で操作するので拡大する
    「クリップ波形」タブ内で拡大する

    「クリップ波形」タブ内で拡大する

  2. 曲の頭部分で右クリックし、「1.1.1をここに設定」を選択
    曲のド頭で「1.1.1をここに設定」を選ぶ

    曲のド頭で「1.1.1をここに設定」を選ぶ

  3. 設定した場所が起点になる
    ここからカウントがされるようになる

    ここからカウントがされるようになる

実利用法

曲構成把握のための小節カウント

これは自分の方法だけど曲を聴きながら「ここまでがイントロ」ってところをドラッグして選択。画面下の情報表示スペースに「時間選択範囲 スタート:1.1.1 エンド:13.1.1 長さ:12.0.0 (長さ:0:36:122」などと出るのでイントロが12小節(この曲の構成的にはドラムが入る前に4小節、入ってから8小節)ということがわかる。同様にAメロ、Bメロ等他部分も確認していく。

設定してなくても小節数は把握できるけど、他で困るから1.1.1は設定しておくが吉

設定してなくても小節数は把握できるけど、他で困るから1.1.1は設定しておくが吉

これをメモっておいて練習で身体に覚えさせていく時に役立つ。

メトロノーム機能の利用

Live8には再生テンポに合わせてクリック音(メトロノームの「ピッピッ」ってやつ)を出せる。クリックとクリックの間を意識するのって曲演奏では大切なところなのでクリック音での練習は欠かせない。バスドラムの微妙な位置やハイハットのタイミングなどに役立つ。

「セッションビュー」で曲音源とクリックだけを切り替えることができるので曲の途中でクリックだけに切り替えたり、曲と同時再生したりできるのが便利。

「アレンジメントビュー」のトラック名が"1 Audio"なのでこの列がそれにあたる

「アレンジメントビュー」のトラック名が”1 Audio”なのでこの列がそれにあたる

 このボタンをオフにするとクリックだけになる

このボタンをオフにするとクリックだけになる

練習したいところだけをループ再生

練習方法は人によって様々だけど、「サビ部分のドラムパターン」とか「ドラムソロ前~ドラムソロ明け」だけを練習したいときに同じ箇所のループ再生ができるととっても役立つ。もともとループシーケンサなのでその辺はお得意。曲の中で練習したい箇所を身体に馴染むまで繰り返し再生してくれる。

「ループ開始/パンチイン位置」と「ループ終了/パンチアウト位置」で選択し、「ループスイッチ」で延々とループ再生

1.1.1~5.1.1(4小節分)が選択されて「ループスイッチ」がオンになっている状態

1.1.1~5.1.1(4小節分)が選択されて「ループスイッチ」がオンになっている状態

曲内の繰り返したいところをドラッグで選択して”ctrl+L”でも選択とスイッチオンが一気にできる。

テンポを変えて練習

クリック音と切り替えながらループ再生で延々と繰り返して身体に馴染ませる時に1/3や時には半分以下のテンポでもきちんと叩けることがとても重要になる。

Live8の再生テンポを変えるだけで簡単にできる

ここではBPM79.73の曲をBPM48.73で再生している

ここではBPM79.73の曲をBPM48.73で再生している

時にはバンドでアレンジする際に原曲BPM-5とする場合、BPMを変えた音源をLive8で書き出して渡すこともできる。

TIPS

キーマッピング

MIDIコントローラがあればそちらに、なければ各ボタンに使うショートカットをアサイン(キーマッピング)するとかなり捗る。自分が必ず設定しているのは以下。曲の(選択していたところからの)再生/停止はスペースキーでデフォルト設定されているのでループ再生する場合はそのボタンで基本操作する。

  • Stop「d」:曲の頭から再生させたい場合用
  • Follow「p」:曲の途中をクリックした際にフォローが外れるので再設定用
  • Loop On/Off「r」:何度かループで練習して曲のその後の部分にそのまま行くときのループオフ用
  • Speaker On「1」:途中まで曲を流しておいてメトロノームだけに切り替える用
  • Metronome On/Off「t」:メトロノームのオフ用
自分用基本キーマッピング

自分用基本キーマッピング

曲開始用のカウントの簡単な挿入

2小節(8クリック)分を入れておくと個人練習、曲を自分のヘッドフォンに流しながらのバンドリハ(頭だけ、とか)共に演奏し易くなる。

単純に「アレンジメントビュー」に入れた音源の開始を2小節分ずらす(3.1.1の場所に配置する)だけで良い。「d」ボタンを押してLive8の頭にもどり、スペースバーを叩けば8つのカウントから曲が始まる4拍目に食ってる曲なら2.4.1から曲を配置すれば良いだけ。

カウント分ズラして配置するだけ

カウント分ズラして配置するだけ

PCをスタジオに持ち込んでイヤフォンやヘッドフォンで聴きながら独り、黙々と練習するのが上達への第一歩。その時に「ただ音源を流しながら」よりは数段効率が良い。今はBluetoothで接続したParrot Zikがあるので面倒くさい配線無く練習が出来る。スタジオには機材と別にPCとParrot Zikを持ち込んで時にはPCからLive8の音源を、時にはVocal等の返しを聴きながらリハできるのでZik様々。

Live8は無償トライアルもあるので気軽に試せるし、気に入れば「Live Intro (Download)」は99ドルで買える。自分が現在使っているのもLive Intro版。

Ableton – Ableton Live30日間無償トライアル
※現在LiVE9発売に向けてリンクが無くなっている様子


Ableton – ショップ – Live Intro (Download)
※現在LiVE9発売に向けてリンクが無くなっている様子

一つのライセンスを持っていて、同時に起動しなければ(デスクトップとノートを想定した?)2台にインストールが出来る。ソレとは別に必要な場合はライセンスだけを半額で購入可能なので必要な人は節約できる。

Ableton – 購入のFAQ
2台以上のコンピュータでLiveを使用することはできますか。追加ライセンスを購入する必要がありますか。

※注意:上記はあくまでも転調しないタイプの曲が前提で調子が変わったり、元音源がライヴ版などの場合はもう少しLive8を弄ってやらないとダメだったりする。

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