[カギ] CamiApp Sはスムーズに移行できるのにしっかり活躍してくれる

下に挟んでトレースすることが出来る

モニターを開始してから数週間、案外スムーズにCamiApp Sへ移行できた。そのくせ「書いたノートが端末/クラウドにある事」と「デジタルデータとして利用できる事」は使い始めから期待以上に活躍してくれる。


デジタルノート「CamiApp S」を発売|プレスリリース|コクヨ

これまでのノートの使い方とメモノートの置き換え

いつもお仕事ではA4のメモパッド型の方眼ノートとA5の見開きノートのセットが基本。方眼ノートは一つを使い回し、A5のキャンパスノートはSYSTEMICに入れてお客さん毎、社内タスク毎に使用。


ノート・レポート・紙製品はオキナ株式会社


ラインアップ – キャンパスノート – コクヨS&T


SYSTEMIC[システミック] ベーシックタイプ – コクヨS&T

役割分担として、A4方眼ノートがメモノート、つまり「なんでも帳」でA5のキャンパスノートは母艦ノートという「まとめノート」。

後者の母艦ノートは打合せ前と後に主に使用し、打合せ中は参照する程度。打合せ前にはその起点となる連絡メールや前の資料の一部を小さく印刷して左ページ上部に添付し、下部に予想される流れを書いて打合せに臨む。そして打合せ後にはそのまとめを右側のページに書くのが現在のスタイル。要点だけを絞り出しているので次の機会には参照するためのノートとなる。

メモノートとなるA4方眼ノートは打合せ中に使用。アイデア出しや、資料作成の前準備のブレインストーミング、ビジュアル化して(絵に描いて)互いの認識をはかるメモノート(実際に使っているのは会社の情報だったりするから載せられないのが残念)。

母艦ノートにまとめを作る際にはこのメモノートを参照しながら構成を整える。母艦ノートを書き終えたらメモノートは基本的に不要になる。

メモノートと母艦ノートとかの役割分担や、見開きノートを分割する方法の大元になる”予想・実行・結果の「3段階記録法」”については美崎 栄一郎さんの本から学んだ。


「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 美崎栄一郎公式サイト

CamiApp Sをこのメモノート代わりに使用中。

母艦ノートに移し(写し)漏れた内容が全てアナログのままでスマフォに残っている。また、時間が無くてまとめを作れなかった場合でもクラウド上にあるのでいつでも参照出来る。

また、忘れてしまったり、想定外の打合せが始まった時などCamiApp Sや母艦ノート自体を持っていない場合にスマフォに保存されたメモノートのデータを参照しながら話が出来るので相当助かる。これまでは「ま、仕方ないや」で済ませていたけど、今はしっかり情報を持った上で予定外の打合せに参加する事が出来る。

この短期間に結構な頻度で「CamiApp Sでノートとっておいて良かった」と思うことがあったから、結構な割合で機会損失してたんじゃないだろうか。また、データ化されたノートの内容をいつでも参照出来るため、母艦ノートに書き足すまとめを最小限に抑えるようになった。結果精度が上がり、時間を短縮できるようになったと実感できている。

OCR機能について

手書き文字をテキストデータにしてくれるOCRの機能や精度に期待してこの製品に注目している人が多かったので個人的な感想を。

端的に言うと「どんな文字でもテキストデータ化できる魔法のような精度はあり得ない」という印象があり、「そもそもOCR性能は手書きノートで必要?」という疑問を持った、というもの。

読み返す時に「これ、何て書いたんだっけ?」と悩むほど自分の字は汚い。もちろん、正しくテキストに変換されない。自分が読めない文字でさえもこのCamiApp Sなら(OCRで)読み取れる!…なんて事は無い。

丁寧に書いたタイトルは結構な精度で認識されてるので文字が綺麗な人ならそれなりの期待が持てそうだけど。どんな文字でも書き手の意図を汲み取って綺麗なテキストデータに勝手に変換してくれるなんていう夢のような期待は持たない方が良いし、それはもっともっともっと未来の話。

次に、いしたにさんと堀さんが以前のトーク・セッションで「形に出来るものはキーボードで書いた方が早いし、綺麗。その形にするまでの過程では手書き文字(や図形)に勝てない。」に近いことを仰っていた。

手書きでしか出せない微妙なニュアンスが必要なものもある。罫線に沿うこと無く、縦方向・横方向・斜め方向に自由に書き込んだノートを理路整然としたテキストデータに変換されても、その時に頭の中にあったモノは表現しきれない。

個人的にこれには同意。たまたま自分の使い方として図形や図示するためが多かったのかも知れないけど。アナログデータをテキストデータに変換されたところで余り利点を感じることが無い使い方が多かった印象。

OCR機能が活躍する場とは

では、このCamiApp Sにとって「OCR機能を充実/向上させる事に利点があるか?」と聞かれたら、答えはYESであり、それが活躍する分野は広い。

今回のCamiApp Sでは法人向けソリューションの可能性を視野に開発者向けのSDKを用意/配布したり、ソリューションパートナーを募集したりしている。

手書きのデータをデジタルデータとして企業のシステムに格納するソリューションを検討

手書きのデータをデジタルデータとして企業のシステムに格納するソリューションを検討

CamiApp SではSDKを提供して開発を促進する

CamiApp SではSDKを提供して開発を促進する

ソリューションパートナーとのコラボレーションを模索中

ソリューションパートナーとのコラボレーションを模索中

当日は日報や在庫管理の入力端末としてCamiApp Sを用いる話などが挙がっていた。手入力の簡単さで、かつ、紙データを現場に残しつつデジタルデータを本部が吸い上げる、といった形態のもの。今のCamiApp Sの使用用途の延長。

しかし、個人的にはCamiApp Sを用いて提案するべきは受け取ったデータの活用方法だけでは無いと考えた。入力インタフェースとしての手書きの良さを引き出し、デジタルと融合させる製品では無いか、と。

トーク・セッションで「文字を入力したらその計算結果がデータとして取り込まれるなど、そういった部分」と堀さんが仰ってたが、まさにそういった発想。

イメージとして手書き内容だけでは無くて、手書きした内容に連動したデジタル情報が同時にデータ書き込まれるようなもの。手書きする内容は数字、マークを中心にすることで認識率を上げることが出来る。その業務ごとに必要なノート(フォーマット)をシステムに連動しやすい形で用意する、という意味での”開発”。既に世の中にある入力インタフェースのを単純に置き換えるだけでは無く、紙や手書きの利点を活かした使われ方。

良い例では無いが、工場ラインで「開始時間」「作業の所要時間」「対応人数」を各工程のグループの代表者が記入し、飛ばす。システムでは取り込まれた各工程グループのデータから最適なフローが計算・出力される。各グループは返された出力結果に従って作業を進める、など。

特別な入力システムを各工程のグループ担当者毎に用意しなくても良いし、それぞれの工程の担当者が集まって調整しなくても結果が割り出されてすぐに作業に取りかかれる。ノートを手に取り、必要事項を記入して飛ばせばシステムが受信し調整し、結果を返す。電気機器を扱うのが面倒な現場でも、リテラシーを向上させなくても、確実な入力手段が確保できる。

今後はCamiApp Sがその特性を活かして、新しい入力インタフェースの一端を賄う役割になる事が期待できる。

(おまけ)CamiApp Sでトレーシング

CamiApp Sではノート部に書き込まれた内容では無く、専用ペンの軌道がデータとして取り込まれるため、トレーシングをする際にとても役立った。具体的には会社でエンジニアと図面に注意書きした物を渡してやり取りする場合。

元がデジタルデータであればタブレットでそのまま書き込めば良いのだけど、打合せで渡された紙データをCamiApp Sの上に載せて、必要事項をトレース、その上でメモを書き込む。飛ばしたデータを元に議事メモを書いたり、そのデータ(図形/図面)自体を共有したり出来る。

お仕事のデータを公開することは難しいので自宅で似たような事をやってみた写真が以下。

例えば図解(ここでは地図をサンプルに)を友達に渡したい場合

例えば図解(ここでは地図をサンプルに)を友達に渡したい場合

下に挟んでトレースすることが出来る

下に挟んでトレースすることが出来る

読み取り図形をデータで渡すことが出来る

読み取り図形をデータで渡すことが出来る

最近は地図情報はスマフォの地図アプリで示してメッセンジャ等で渡すことが多いので良い例では無いけど、ノートの裏側にトレースしたい物を敷いて書き出すことが出来る。もちろんトレースした物にメモを付けて渡すことも出来る。

(正直、モニター機を借りた上で書くことでは無いけど)CamiApp Sのノート部の上に置いて専用ペンでトレース、書き込みをしてもデータ保存されるのでこれで使っている人も実は多いかも。

例えばこのレイアウトを起こしたい時

例えばこのレイアウトを起こしたい時

CamiApp Sの上でなぞってメモすれば

CamiApp Sの上でなぞってメモすれば

ペンの軌道データは飛んでくれる

ペンの軌道データは飛んでくれる

書いた部分だけがデータ化される

書いた部分だけがデータ化される

これをやるとデジタルデータにはあるけどアナログデータ(ノート) にはない状態になって管理が難しくなりそう。だけど例えばこういった使い方も出来る。


手書きの文字が汚くて、絵も下手な自分は、なかなかそれらをデジタルデータとして保存したいとは思っていなかった。並行してちょっとずつ手書き文字を練習したり、イラストを描くクセと付けたりしたい。しかし、この「まず始めよう」と思えたのは今回のCamiApp Sをモニターさせてもらってから。

思った以上に字を書く時間をたくさんとることが出来、慣れないことをしたため腕が痛くなるとか、なかなか無い経験。

チョット値が張る部類に入るツールではあるけど、不具合も特になく、概ね期待通りの動きをしてくれるし、想像以上に使い倒せる。

実際買うならやっぱいメモパッドタイプだろうけど、折角ならノートブックタイプも試したい…と色々考える魅力的なノート。

気になっている人は是非文房具店や家電量販店でデモを体験してもらいたい。

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