[カギ] Velvet 56 classic portrait lensがとても気になる

lensbaby Velvet 56 classic portrait lens

Lensbabyから画角56mmの単焦点マニュアルレンズが発売される。ニコンFマウント、キヤノンEFマウント、ペンタックスKマウントとともにソニーAマウントも用意されるとの事。


Lensbaby

日本では6月中旬発売予定という事なので少し先。今ある情報でちょっとだけ調べてみた。

レンズベビー Velvet 56のスペック

ネット上で公開されているスペックをメモ。ついでに手持ちの24mm、50mmと比較。項目名はVelvet 56のページに合わせてみた。

Velvet 56 SAL24F20Z SAL50F14Z
焦点距離 56mm 24mm 50mm
明るさ F1.6 F2.0 F1.4
最短撮影距離 130mm
(レンズ先端から)
190mm
(イメージセンサー面から)
450mm
(イメージセンサー面から)
全長 85.25mm 78mm 81mm
重量 410g 555g 518g


レンズベビー Velvet 56 | ケンコー・トキナー

SAL24F20Z 主な仕様 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

SAL50F14Z 主な仕様 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

後述にあるようにVelvet 56はレンズ長が伸び縮みする。どの長さでもでも、そのレンズ先から130mmが最短撮影距離。他は単焦点でレンズ内での調整(伸び縮みしない)。それらの最短撮影距離はカメラ本体に記されているセンサー位置からの距離。

最短撮影距離 | デジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむ | 活用ガイド | デジタル一眼カメラ α(アルファ) | サポート・お問い合わせ | ソニー

Velvet 56の特長

最大の特長はそのソフト効果。

実は個人的にソフト効果フィルターやソフトフォーカスレンズ自体は好みじゃ無かった。なんだかピントがボケているように見えたり、レンズに汚れがついたまま撮影したみたいだったから。風邪をひいている時の寝起きのように目玉に膜が張ったような感じ。

このVelvet 56の作例を見てそれは本来のソフトフォーカスレンズの活かし方じゃ無い事を知った。


lensbaby Velvet 56の作例

自分が他の所で見た”作例”がソフト効果を見せるために過度に解放寄りで撮られた写真ばかりだった、と言うだけらしい。

Velvet 56の説明文には”レンズ中心では「しっかりとした描写」、周辺に行くにしたがって「ソフトで立体感のあるボケ描写」が得られる”とある。これを上手く使いこなしたら撮れる写真の幅も変わりそう。

因みにこのレンズはF16まで絞り込める。レンズ自体は明るいのでシッカリ絞り込んでも感度を上げること無く撮影ができそう。

この「Lensbaby Velvet 56 How To」の動画の0:56頃にある様に、絞ればシャープな写りの範囲をかなり広く取れるみたい。もちろん、レンズと被写体との距離を考えて撮影しないとならないけど。

また”芯のある写り”は中心に限ったことだと思うので、同じくらいの焦点距離を持つSAL50F14Zとは異なった用途になると想定できる(レンズの中心部分では無いところに主題を起きたいときにはVelvet 56は使わないと思う)。

Velvbet 56のソフト効果

このソフト効果は「高次球面収差によって作り出されている」とのこと。ナルホド、知識が無い自分には全くわからない。

”収差”自体は「光の屈折の違いによって起きる色付きやボケや歪みを指すことだ」と調べてみたらわかった。

収差 – Wikipedia

レンズの特性:フレア、ゴースト、収差(第十五回) | デジタルカメラ講座 | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | お客様サポート | Panasonic

このVelvet 56はその収差の中でも”球面収差”を用いてソフト効果を出しているらしい。


キヤノン:デジタルレンズオプティマイザ|画質変化の要因|レンズの収差


さらに理解を深めるための顕微鏡知識 収差とは | ニコン インストルメンツ事業

また、収差を色々見ている中で「低次収差」と「高次収差」という言葉も出てきた。Vekvet 56は高次球面収差を用いていると書いてあったので関係ありそう。Web状で調べてみるとレーシックの手術について記述されたページにわかり易く書いてあった。

低次収差、高次収差と「見え方の質」 イントラレーシックから最新フェムトレーザーレーシックの時代へ!
「低次収差」とは、「メガネやコンタクトレンズで矯正できるレベルの角膜の歪み」を差します。
「高次収差」とは、「メガネやコンタクトレンズで矯正できないほど微細なレベルの角膜の歪み」を差します。

ハッキリとはわからないけど、とても細かい球面収差を用いてソフト効果を作り出しているので、効果の境目がジワジワと自然に見えるんじゃ?と勝手に想像してみる。違うかもしれないけど。

Velvet 56が常用レンズになりそうなポイント

ソフト効果ももちろんだけど、いくつかの点からVelvet 56をいわゆる「付けっぱなしレンズ」にできるんじゃ?と思ったことがあり、更に興味が。

ポートレートレンズに最適な焦点距離

ポートレート撮影では50mmレンズと85mmレンズが好き。このVelvet 56は56mmという焦点距離。また、街にフォトウォークに出たときでも眼に入ってくるイメージのまま写真に仕上げることができる。

主題に対峙して撮影するときも、周りにあるちょっとしたモノを切り取るときも最適なレンズだと思う。

主題にシッカリとピントを合わせて撮るだけでそれ以外にはソフト効果が適用され、結果として主題が浮き上がってくる、というレンズ。主題への注目を促せる、という点で他のレンズと比べると有利なんじゃ無いかな、と。

最短撮影距離がレンズ先から13cm

テーブルフォトを撮るとき、SAL24F20Zであれば最短撮影距離がセンサー面から19cmなので座ったままでの撮影が可能。しかし、24mmでは歪みが気になることがあり、近づけば近づくほど、ボケる範囲が広がって、少し”見たまま”と異なった写真になる事がある。

それを上手く活かして撮影できれば良いのだけど、いつもできるとは限らない。

かといって50mmを持ち出すと最短撮影距離が45cmとなり、立ち上がらないと上手く撮影することができない。

このVelvet 56の最短撮影距離はレンズ先から13cm。座ったままでテーブル上の被写体にピントを合わせて撮影することができる。画角的にも自分で見たまんまの撮影ができるので重宝しそう。

マクロレンズ

このVelvet 56はマクロ最大倍率1:2。つまり、0.5倍(SAL50F14Zは0.14倍)。手持ちのSAL100M28の1.0倍と比べたら(ワーキングディスタンスの違いもあって)クロースアップレンズのような使い方になるだろうけど、細かいところまでキチンと写せるレンズになると期待できる。

フォーカスリングを回すとレンズ長が伸びる仕様

フォーカスリングを回すとレンズ長が伸びる仕様

ユーザーガイドの5番目の写真にあるように、他のマクロレンズと同じような前玉の繰り出し機構となっているので撮影の時には注意が必要そう。

Velvet56_UG.pdf

重量

サイズは比較した他のレンズよりも長いけど、一番軽い。それがチープさを醸し出すかもしれないけど、いつも付けておくレンズには必要な性能の一つ。

心配なポイント

これだけ興味を惹くVelvet 56だけど、何点か懸念していることもある。

作りへの心配

一つ目はlensbabyの作りへの心配。lensbabyのレンズは”手軽さ”をイメージさせる作りになっていることが多い(個人的にそれを”チープさ”とは思わない)。「高級感・重量感が無いと良い写真が撮れない!」とは言わないけど、常に付けて持って歩くレンズとして受け入れることができるか?が心配。

また、このレンズは前玉繰り出し型なので勝手に「ビヨーン」って伸びてしまわないか心配になる。その辺りを考えてシッカリと作ってあれば良いのだけど。

特に「長く使えばヘタって伸び易くなる」とかだと、だんだん付けていたく無くなるのでは?と思っちゃう。

描写力の高い範囲

次にレンズの説明文に書かれている”レンズ中心のしっかりとした描写”の範囲がどのくらいなのか気になる。

「絞り込みさえすればかなりの範囲でシャープに写り、解放にしていくとジワジワとソフト効果が得られる」というのを期待してしまっている。

その期待があるだけに、その絞ったときの描写性能が高いの範囲の広さが気になる。

MFレンズ

最後にMFレンズであるということ。シビアになり過ぎているのかもしれないけど、とにかく自分の”ピントを合わせる能力”に自信が無い。

現像してjpgで書き出して、Flickrにアップしても良いと思える写真が撮れるか心配。特に周辺や解放気味に撮るとソフト効果が出るレンズなら思ったように主題にピントの合った写真を撮る事が難しく、嫌になるんじゃ無いか、と。

これはMFレンズであればどれも当てはまるので、このVelvet 56に限ったことでは無いけど。

できるだけ真ん中に主題を配置する写真を撮るように心がけてカバーしていきたい。

反面、日の丸構図縛りが自然にできるようになれば良いトレーニングになるかも、と期待している部分もある。

lensbabyの設定ページにあるようにファインダの設定をキチンとしておいて撮影するように気をつけたい。


Diopter Adjustment – Calibrate your Camera Dioper for Sharp Focus

海外では販売済み?

日本では6月発売予定で各種量販店でも予約受付をしている。

海外では販売済みなのでそっちで買った方が早いんじゃ無いか?と思って見てみたけど、ソニーAマウントが見当たらない。

Velvet 56 – Lensbaby’s Store

生産数が少なくて在庫が無くなってるからか、日本での発売時期に世界的にもソニーAマウントが発売されるのかわからないけど、素直に日本での発売を待つしか無いようだった。

※エントリーの翌日に上記ストアを見たら購入選択のできるマウントが減っていたのでソニーAマウントの在庫が無くなっただけの可能性が高い。ただ、SEモデルは「バックオーダーで次の出荷は6/5になるで」の表記で購入自体は可能なので仕組みがいまいちわからない。

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